ecoris_logo.svg

HOMEテクニカルノート連載:E-TEC > ジャングル通信 > 当記事

1-ジャングル通信連載開始!

2023年5月
文:佐竹 一秀
(WEB公開:2024年10月25日)

巧妙な罠

2023年5月に行われた事業報告会、その前に行われた幹事会も久々に対面での開催でした。直接話ができる嬉しさ。気分も高揚し(今思えば)余計な事を引き受けてしまった…。幹事会で今後のニュースレターの原稿募集の話になり、担当のY理事・幹事からの視線を感じ、周りの方々もこちらを見ているような……謀られた! 思えば創刊200号記念特集号のY理事のコメント「連載記事復活希望」。そして最後は、N理事長より「よろしくお願いします!」との一言。断る術もなく…という事で、今回より連載をスタートさせます。

ニュースレター題材

題材は 200号記念特集号に記載した、荒れ果てた実家の里山の手入れ、笹刈り等の話を考えています。週1、2回のペースで実家(涌谷)に通ってますので、いろいろと面白いネタがあるのでは、と勝手に思っています。ただ、〆切り&ネタ切れの(さらには人生の…)心配も大いにありますので、あたたかな目で見守って下さい。

  • 笹薮ジャングルとの戦い(3m以上もあるアズマネザサ)

    笹薮ジャングルとの戦い(3m以上もあるアズマネザサ)

30by30・OECM・自然共生サイト

200号に30by30(サーティ・バイ・サーティ)やOECM、自然共生サイトの事を書きました。以下再掲します。

30by30は2021年G7サミットでの約束事で、2030年までに国土(陸域・海域)の30%以上を自然環境エリアとして保全し、生物多様性の損失を食い止め回復させるという目標です。日本では国立公園、国定公園、県立自然公園、鳥獣保護区等々の保護区域(自然環境エリア)の陸域の合計は20.5%となっています。30%まではまだまだです。そこで 新たに「OECM(Other Effective area-based Conservation Measures)」、保護地域以外で生物多様性保全に資する地域、という考え方が導入されました。民間団体・個人、県・市・町等による様々な取組によって、本来の目的に関わらず生物多様性の保全が図られている区域を「自然共生サイト」として認定し、そこから保護区域を差し引いた場所をOECMとして登録して面積に組み入れ、30%以上を確保しようというものです。

そこで大それたことを考えてしまいました。実家の里山を手入れして、自然共生サイトに登録しよう!

サイトの名称はChatGPTで

自然共生サイトの登録申請のために、サイトの名称を決める必要があります。短期での名称検討でしたので、今話題のChatGPTの出番です。2名の社員がそれぞれ検討してくれました。基本は「エコリス名」を入れたい、それと今後お世話になることを考えて「涌谷町」も入れたい。そこで出てきたのが次に示すサイト名です。

  • ◯ナチュラルエコリス涌谷の森
  • ◯エコリスナチュラルサンクチュアリ涌谷町
  • ◯エコリス涌谷の緑のオアシス
  • ◯エコリスの涌谷町自然共生パラダイス

カタカナの長いのが少々気になり「少しロックなアイデアを追加して」とすると…

  • ◯エコリス・ロックンロール涌谷町自然サイト
  • ◯エコリス涌谷のサンダーボルト自然保護区
  • ◯エコリスの涌谷町エコパンク・エコシステム

少々ハード過ぎるので「癒しや安らぎを感じさせて」としたら…

  • ◯エコリス涌谷町の癒しの森
  • ◯エコリス涌谷町静寂の自然サイト
  • ◯涌谷町のエコリス・ピースフル・パラダイス

更に「楽しさを追加して」とすると…

  • ◯エコリス涌谷町の笑顔の森
  • ◯エコリス・涌谷の楽しい自然共生サイト
  • ◯涌谷町のエコリス・ジョイフル・ジャングル

等々…その他計30案ほどでてきました(いくらでも出てくるのですが)。なかなか楽しいですね。私であれば1週間考えても4、5個がせいぜいですが、さすがChatGPTですね。ただ、いずれも名称が美しすぎ、素敵すぎ、面白すぎて、現状がダメダメな里山とでは乖離が激しく、使用がためらわれます。唯一現状と合っているのは最後の案のエコリス・ジョイフル・ジャングルです。笹薮・竹藪、そして密林状態の樹林地……まさにジャングルそのものです。ただサイト名にはさすがにジャングルは入れられないですね。

名称は当たり障りのないところで「エコリスの里山 涌谷町御遠見地区(わくやちょうおどみちく)」とし、今後、手入れ等により環境が改善され、どのようにするのが良いか、方向性が見えてきたら再度検討することにしました。

ニュースレタータイトル

そうはいっても現状とドンピシャの「ジャングル」は捨てがたく、何とかできないか考えていました。そこで思い当たったのが本ニュースレターのタイトルです。荒れた里山の手入れの状況等を連載する予定でしたので、まさにジャングルでの奮闘記、敗戦記…になりそうです。前回の連載タイトル「不思議な生き物語」は元事務局員のSさんの名案です。なかなか良いネーミングでしたね。今回は「ECORIS-ODOMIYAMAジャングル通信」とします。ODOMIYAMAは地区名の御遠見(おどみ)を入れてみました。

  • 空撮:涌谷町御遠見地区(所々に山桜が見られる)

    空撮:涌谷町御遠見地区(所々に山桜が見られる)

決意表明

体力と気力の続く限り、苦労話やホッとした話、あるいはギョッとした話を、四季の移ろい・自然環境の変化と合わせて、皆様にお届けしたいと思います。毎回稚拙な文章&拙い写真と付き合っていただきますが、よろしくお願い致します。とりあえず、初回は連載開始の顛末&タイトルのお知らせでした。

ページの上部へ戻る▲