現状把握
2023年の2月から週1~2回、笹刈りをメインに里山開拓を行ってきました。まずは現状把握のため、見回りができるくらいの幅でのルート確保です。笹が密生している場所はあちらこちらにあり、それをかわしつつ…あるいは強行突破(!)しての作業です。ここまで来てだいぶ状況も見えてきました。また逆に季節が進んだことで、見えなくなったことも出てきました。そこで今回は現状の問題点を整理しておきたいと思います。
上空からの確認
下の写真はドローンによる2月(落葉期)の空撮写真です。赤い線が概略の境界線で、屋敷林、境界のスギ林、ため池、放棄されて樹木や笹が生い茂っている畑地がわかるかと思います。他にスギ林、竹林、広葉樹林も近くにあります。赤線内の面積は約2.0haです。
撮影用ドローン(DJI min2)は重量199g、手のひらサイズ、前までは許可不要な機体でした。法改正により国交省へ届出しています。機体に認証番号を貼付け、墜落時にはその番号から私が特定され、怒られる仕組みです。
問題が山積
まずは問題点を列挙してみます。
- ・笹の密生
- ・屋敷林、境界林の大木化
- ・樹林の繁茂、枯木の倒壊
- ・我が家(廃屋)・ごみ問題
- ・シカ、イノシシ?の侵入
- ・セイタカアワダチソウ等の外来種
- ・竹林の拡大
- ・進入道路の整備
- ・果樹(梅・キウイフルーツ)の手入れ
- ・ため池の土砂・落ち葉の堆積
- ・山菜(ワラビ、タラの芽)生育地の手入れ
進入道路の整備
舗装の町道からスギ林内の未舗装の道を400m程下ると、我が家の入り口(前の写真の★印)です。途中、一部がぬかるんでいて、また我が家に近い所ではあまりにも草ぼうぼうで車で行くことができませんでした。そのため手前のスギ林内のスペースに車を停め、徒歩で200m程下る必要があります。たかが200m、されど200mです。行きは下りで楽ですが、帰りは当然上りです。笹刈作業で疲れた体と荷物を持っての帰り道、上り坂はキツイ! 除草して砂利を撒けば車で行ける。除草は手慣れたものですから問題はないのですが、砂利を撒きならすのは個人では無理です。そこで役場に相談してみました。町道から我が家への道は「あかみち」で町の管理外、整備はできないとの事でした。赤道(あかみち)とは、古くから道路として利用された土地のうち、道路法の道路の敷地とされずにそのまま残った土地のこと。公図に赤色で着色されていることから「あかみち」と呼ばれているようです。
そこで個人的に整備を行うことにしました。知り合いの建設会社、◯田建設の◯藤社長に相談したところ、早速現地を見に来てくれて、ついでに砂利も積んで来てくれました。ただ、積んできた砂利を撒いてもあまり効果は出ませんでした。10年程前までは時々砂利を撒いて、その道を利用していましたのですが、その後は管理もされず、雨により周囲の山から土砂が流れ出し、道上に堆積、砂利にまとわりつき、ぬかるみを作っているとのこと。そのため、表土を重機ではぎとり、下層の砂利を表に出すことにしました。梅雨の合間をぬって重機での作業をしてもらい、2023年6月19日に作業終了。その結果として雨でも車での往来ができるようになりました。◯藤社長がE-TECの会員だという事も知りました。このニュースレターを読んでくれていると思うので一言お礼を!
「ご協力に感謝です。有難うございました」
重機で道路の表土を剥ぐ
(★地点:砂利の層が表れ走行が楽に)
夜間調査が楽・作業効率もUP
ホタルの時期ですので、夜間調査を行いたいと考えています。道路工事前の5月中頃に鳥とカエルの夜間鳴き声調査に行ったのですが、車から徒歩200mは少々嫌な距離で、早々に引き上げてきてしまいした。今後は車で行けますので、じっくりと観察できます。作業のための荷物の運搬も楽になり、効率も上がるはずです。
下の梅の写真ですが、笹が生い茂り、広葉樹の枝葉が太陽を遮っても、ひっそりと花を咲かせ、実をつけていました。けなげです。梅の実が愛おしい!これまで一度もやったことがないのですが、梅干し&梅酒つくりを試してみました。上手くいけば今後のニュースレターに記載するかも(載らない時は…お察しください)。
梅の実
(虐げられてもけなげに実をつけていました)