スギ林伐採が終了
2023年9月中頃から行われていたスギ林等の伐採がほぼ終了しました。あとは切り出された丸太の搬出が一部残っているのみです。また静かな里山に戻ります。ただ、景色は一変しました。下の写真は伐採前の2023年6月の空撮。濃淡はありますがほぼ緑一色です。西側にスギ林が連なり、中央部は水田耕作が放棄された湿地的な環境。写真下側(南側)のため池も水草に覆われています。写真左側(東側)は我が家の廃屋、屋敷林があり、そこから南にむかってL字型にスギの境界林があり、周辺には樹林地が広がっています。6月の時点ではスギ林の伐採が行われるとは知らず、ましてや、生まれ育った家屋(廃屋)やその周りの屋敷林・境界林を伐採処分することになるとは思ってもいませんでした。ただ暑い夏の到来を憂いていました。2023年10月末の空撮写真をご覧ください。上述のスギ林、廃屋、屋敷林、境界林が伐採され、地面がむき出しになり、伐採木から切り落とされたスギの葉も茶色に変色、大規模な伐採跡が痛々しく見えてしまいます。
伐採前(2023年6月)
伐採後(2023年10月末)
廃屋跡地の利活用
我が家の跡地を上空から見るとそこそこ広いです。ただ、現状は裸地です。今後どのような緑地に変わっていくか、出来るかぎり手入れしないという考え方もあるのですが、斜面になっている場所もあり、雨が降ったら土砂が流されそうですし、物置小屋も設置したいと思っています。屋敷林を切っておいて言うのも変ですが、日よけ・風よけ用に樹木も植えたい(周辺から移植したい)と思ってはいます。夏場のことを考えると、日陰は重要です。手洗いや泥汚れを洗い流す水も必要です。近くにはため池があるのですが、水深が浅く底には泥も溜まっていて、洗い水としては使いたくないです。幸い、井戸は埋めずに残しましたので、手押しのポンプの設置を考えています(電気は通じていませんので)。いろいろと考えるのは楽しいのですが、いざ実行するとなると、全てが大変です。さてさて、どうなりますか…。
廃屋跡地(右下にため池)
境界林の伐採跡
以下の写真は境界林伐採跡の様子です。むき出しの赤土が目立ちます。今後、周囲からの植物の侵入により徐々に緑は回復していきますが、適度に人の手を入れてやることで、山林への戻り方も違ってくるように思います。できれば、心地よい山林、癒しの森になるようにしていきたいです。が、思い通りにいかないのが自然です。試行錯誤の繰り返しで、より良い方向に進めたいのですが、ここにも時間の壁が立ちはだかりそうです。
境界林の伐採跡
赤土の崖ができています
カワセミの営巣場所に…
我が家の跡地周辺には大小合わせて4か所のため池があり、時々カワセミを目撃しています。それらの池で小魚等を捕って生活しているようですし、雌雄2個体での確認もあり、周辺で繁殖していると思われます。カワセミは崖地に巣穴を掘りますので、上述の伐採跡地も候補になりそうです。ただ少し土質が固いかもしれません。上から天敵のヘビの侵入の危険もあります。一方、西側のスギ林伐採地でも搬出道路の開設で同じような崖が作られました(そちらの土質のほうが柔らかそうです)。自然にできた崖でも降雨で崩れたり、草木が伸びて繁殖場所に適さなくなったりしますので、新たにできたこれらの崖はカワセミの営巣場所として有望です。我が家の崖を利用してくれるか、西側の伐採跡地の崖を利用するか、来年が楽しみです。
キウイフルーツは強い
父母が畑の手入れに来ていた頃、キウイフルーツを植えていて、何度か食べた記憶があります。20年以上も前の話です。その後、10年以上放置していたので、周辺の樹木や生い茂った笹に負けて枯れただろうと思っていたのですが、下の写真のように、少し小ぶりですが、しっかりと実をつけていました。親父が鉄パイプでがっちりした棚を作っていたので、周辺からの樹木の侵入もなく、棚を支えとしてしぶとく生き残ったようです。
6月の中頃に花が咲きました。しかしただでさえ藪の中にある上に、キウイのつるが鉄パイプ棚の上にグチャグチャに繁茂しており、周辺の樹木にも巻きついて、どうすれば良いのか全くわかりませんでした。それが11月になり、キウイを含めて周辺の樹木が落葉したところで、現状がわかりました。棚の上の枝にはほとんど実がついておらず、棚から大きくはみ出して西側と北側の木々に絡みつき、そこで地上2~3m、あるいは4~6mも上の方で、写真のようにたくさんの実をつけていたのです。確かに、花の時期に樹木に絡みついてかなり上の方でも咲いているのを見ていましたが、まさかこのような状況になっているとは思いませんでした。我が家のキウイは強い!
ジャングル状態のキウイ
樹木の上のほうに実ったキウイ
剪定せねば
一般の果樹は手入れが行われなくなると、好き勝手に伸び、枝葉が混み合い、日当たりや風通しが悪くなって、害虫がついたり病気になって最終的には枯れてしまいます。そのため適切な時期に剪定してやる必要があります。キウイについても剪定が必要で、それを怠ると我が家のようになります。そうなると実のつきが悪くなったり、実はついても小さくなります。
ただ、むやみに切ってはいけません。廃屋を撤去する前の4月中頃、庭のクリの木に直径5cm程のつるが巻きついていたので切ったのですが、切り口から大量の樹液が流れ出し、なかなか止まりませんでした。よっぽど液量を計ろうかと思ったくらいの流れ方で、1か月位は出つづけていたと思います。その後、切り口付近から出てきた芽をみたところ、なんとなく見覚えのある植物でした。それが実はキウイでした。春、伸び盛りのキウイの剪定を行うと樹液が止まらず、木が弱ってしまうと後で調べてわかりました。剪定は植物が休眠している冬、まさにこれからの時期に行わなければなりません。伸びすぎた枝や古い枝を減らして、夏には果実に栄養がしっかり届くようにしていきます。果樹(キウイ)の手入れもなかなか難しい。ちなみに、庭にどうしてキウイがあったか? 誰もそこには植えていないので、ジャングル状態で実っていたキウイが熟して落下、動物が食べ、移動して庭で糞をし、そこから発芽したものと思われます。
庭に生えてきたキウイ
キウイにはオスとメスがある
ご存知の方も多いと思いますが、キウイの木にはオスとメスがある「雌雄異株」の植物です。オスの木は受粉をさせるための花粉を作り、メスの木は果実を実らせます。我が家には3本の木がありますが、1本がオス、2本がメスです。見わけ方は花です。オスは写真のように、花の中心には黄色になっている部分しかありませんが、メスは花の中心に黄色となっている部分に加えて白色の柱頭があります(樹木の上の方についていたので、はっきりとした写真が撮れませんでした)。
キウイの花
今年の一言
今年も間もなく終わります。里山の手入れがこのような大規模な改変になるとは思いもよらず、少々戸惑っています。だいぶ寒くなってきましたが、まだまだ頑張れますし、面白いこともまだまだありそうです。