標高150m+α上空からの雲海
年頭につき、日の出(約1時間後)の写真を載せました。元日の写真ではありませんが、2023年12月9日の実家里山上空からのドローン空撮写真です。標高150m+ドローン高度100m=250m上空から、南南東、石巻方向を撮った写真になります。中央の山は和淵山(旧河南町)で、その手前を江合川が右から左に流れています。江合川は和渕山の左側で旧北上川に合流し、石巻へと流れていきます。さらに左奥には北上川が流れていますので、晩秋から初冬の時期にはよく川霧が発生します。涌谷町のHPにも、箟岳山(ののだけやま:標高236m)頂上からは、春と秋に一定の気象条件がそろうと、朝日を受けて黄金に輝く雲海を望むことができます、とPRされていました。箟岳山はここから直線で2.3km北側にあります。
里山上空の雲海
去年の振り返り
昨年、2023年2月から始めました実家里山の手入れですが、ほぼ1年経過しました。当初は笹刈りに全力を傾けていたのですが、近くにスギ林の伐採が入り、それに便乗して屋敷林・境界林の伐採、廃屋の解体撤去を行い、アッという間の大規模な改変となってしまいました。屋敷林・廃屋跡の裸地、赤土むき出しの木材搬出用の道路の出現に少々戸惑っています。とりあえずは自然の回復力(緑地の復活)に期待して、しばらく見守っていくことにします。その他、果樹(ウメ、キウイフルーツ)の手入れ、外来種セイタカアワダチソウの駆除等を行ってきましたが、まだまだやることが山積みです。
今年の目標!
笹薮の刈りとりは継続しますが、笹薮を必要している鳥類等の生き物もいますので、一部は残して多様性を確保しつつ、整備を進めていきたいと思っています。とは言いながら、まだまだ笹薮だらけで、当分笹刈りは定常業務です。次に気になっているのは下の写真、密生した竹林です。里山地区から500m程離れたところにありますが、我が家の所有地の外、他人の土地のスギ林にも侵入・分布拡大しています。今年は何とかしたいと思っています。
密生した竹林
さらには、里山内部の踏査ルートの確保も必要です。我が家の部分は笹刈りや木材搬出用の道路がありますので、網羅的に歩けますが、他の2軒については入り口部分の草刈りと、選択的に外来種生育地の草刈りをした程度です。里山地域全域を今後どのようにしていくかを考える上では、道の存在はとても重要です。区域割して、森に戻す地域、湿地環境を整える地域、笹薮を草地に戻す地域、等々…を考えています。そのためにもドローンによる空撮と地上踏査による現状の確認が必須と考えています。その他の試みとして、古井戸の再生、果樹の手入れや新たな果樹(カキやリンゴ、そして温暖化を見据えてミカン等の暖地系の果実)も育ててみたいと思っています。
現状を確認しつつ新たな区画を
竹林の伐採・手入れ
さて、我が家の竹林は上の写真、スギ林に挟まれた中央の明るい緑色の部分です。スギに抑えこまれているようにも見えますが、実は下の写真の通り、所有地外のスギ植林内にも侵入して、分布を拡大しています。
この竹林のはじまりは、30年ほど前に親父が知人から5株の竹をもらって植えたものです。食材(たけのこ)の他に、支柱や竹細工などにも使え、親父がカゴやザル等を作っていました。植えつけ時には私も手伝った記憶があります。たった5本の竹が、30年後にこんなにも巨大な竹林になってしまうとは…。
スギ林に侵入した竹
拡大を続けています
竹の駆除方法については、「広がる竹林をどうしよう?という時に」という資料が森林総研から出ていて、読み始めたところでした。そこには以下の5つの駆除方法が紹介されていました。
- ① ひたすら伐採する
- ② 除草剤の注入・散布(グリホサート系or塩素系除草剤)
- ③ 遮蔽物の地下埋設(地下茎の拡大防止)
- ④ 高切り(地上1m程の位置で伐採)
- ⑤ 食塩・石灰の散布
メインの駆除方法は①と②でした。③はコスパが悪く、④は最近よく聞く地上1m程の所で伐採する方法で、膝をついて伐採する必要がなく、作業性が良くなりますが、その他の効果は①のひたすら伐採すると同じとの事です。⑤は竹林への抑制効果がなく、場合によっては下層植生を枯らしてしまうこともあるようです。②の除草剤を幹に注入する方法は、作業時間はかかりますが薬剤の残留性はほとんどないようです。薬剤を散布すれば作業時間はかかりませんが、周辺環境への影響は残ってしまいます。ただ、その結果として立枯れしますので、風や雪により倒木(倒竹)の危険もあり、最後は伐採する必要があります。
竹林伐採方法の決定
検討した結果、伐採方法は、「①のひたすら伐採する」と作業性が良い「④の地上1mでの高切りを行う方法」のふたつで実施してみることにしました。高切りすると、残した地上部の株が邪魔になりますが、数年後には枯れて折れます。地表面近くで切った場合でも、切り株が移動時に足が引っ掛かかり、転倒の危険はあります。年齢的に転倒は避けたいので、高切りを行いながら様子をみたいと思います。
前述の森林総研の資料には、竹林の皆伐後、年2回の刈払いを続けて7年で竹を完全に駆除できた事例がありました。皆伐してもまた生えてくるので毎年切る必要があり、さらには7年切り続けてやっと完全駆除ですので、なかなか大変です。ただ我が家では完全駆除は考えていません。まずは所有地内だけに生育させ、その上で生育密度を減らして、京都にあるような歩きたくなる竹林を目指します。(京都の竹林を歩いたことはありませんが、イメージとして…)。放棄竹林では1haあたり5,000~10,000本以上の竹が生えていて、伐採後はさらに多くの竹が出てくるようです。これは伐採することにより、たくさんの細い竹となって生えてくるためです。また竹も隔年で豊凶を繰りかえすので、その年に竹が減ったからといって、油断すると翌年大幅に増えることもあるようで、毎年しっかり刈りとることが重要です。
ただ、どうなるか…
あとはどこまで頑張れるかです。昨年2023年12月に、隣のスギ林に侵入した竹を50本ほど切ってみました。片づけの時間を含め1時間弱かかりました。我が家の竹林は隣接地にはみ出したところを含めて約6,000㎡(0.6ha)あります。上述の通り放棄竹林での最大生育数は1haあたり10,000本以上です。我が竹林に当てはめると6,000本以上の竹が生えていることになります。1時間で50本伐採できたので、6,000÷50=120時間、週1回1時間の伐採作業を1年間続けて、延べ54時間ですので、全ての竹を伐採するのに2年ほどかかる計算になります。が、2年となると、再生産(たけのこ)の時期も2回ありますので、切れば切るほど増えるという笑えない状況に陥るかも知れません。伐採作業にかける時間をもっと増やすことは可能ですが、他にもやりたい事、その時期にやらなければならない事も多々あります。果たしてどうなるか……お楽しみに!
本年も温かい目で見守っていただければ幸いです。
●おまけ
自動撮影(熱感知)装置に映った「カメラ目線のニホンジカ」
※夜間のため白黒の映像です。
- 【参考資料】
- 「広がる竹林をどうしよう?という時に 放置竹林の把握と効率的な駆除技術」(国立研究開発法人 森林研究・整備機構 森林総合研究所 2018.2.15)